フランスギャロからの3カ月間の騎乗停止処分に関して 

フランスギャロからの3カ月間の騎乗停止処分に関して 

 2020年11月27日に下記のプレスリリースが英国騎手協会より発表されました。

 オイシン・マーフィー騎手は、フランスギャロより、7月19日にシャンティイ競馬場で騎乗した際の尿サンプルからコカイン陽性反応が出た事を受け、禁止薬物に関するルールにのっとり3カ月間の騎乗停止処分の裁定を下されました。

 裁定委員会は、この決定に当たり、マーフィー騎手本人のコカイン摂取の事実はなく、本人が意図せず陽性反応が出る(サンプルが汚染される)ような環境に身を置いてしまったことによる結果であるという証拠を受け入れました。しかしながら、禁止薬物に関するルールは厳格に運用されており、意図的か否かは関係なく、その様な環境に身を置いた事実がある以上、3カ月の騎乗停止処分は妥当であると判断されました。

 この裁定を受けてマーフィー騎手のコメントは下記の通りです。

 「フランスギャロと裁定委員会に公平な審問機会を与えて頂き、私自身がコカインを摂取していないという証拠を受け入れて頂けた事に感謝しています。毛髪検査を含む無実の証拠は、毒物学者とアンチドーピングの専門家の公式文書と共に本日から公表します。

 3カ月の騎乗停止の処分は大変残念ですが、私がコカインを摂取していない事実が明らかになった事に安堵しています。

 私はフランスギャロのルールと決定を尊重し、抗告はしません。私はコカイン汚染が可能な環境に自分自身を置いてしいました。この悔やみきれない行為があった以上、この度の裁定を真摯に受け入れます。プロのスポーツマンとして、二度とこのような状況にならぬ様、以後努めてまいります。

 多大なご迷惑をお掛けしたファハド殿下、デヴィッド・レッドバース氏、師匠であるアンドリュー・ボールディング調教師に深くお詫び申し上げると同時に、日頃の惜しみないサポートに心から感謝申し上げます。

 また、私の法務を担当してくれたチーム、法定代理人フローレンス・ゴディリエ氏、ロリー・マックネイス氏、英国騎手協会、ジョノ・スペンサー氏含め、アドバイスとサポートをしてくれた多くの皆様にも併せて感謝申し上げます。

 そして、カタールレーシングのチームのみんな、騎乗の機会を下さるオーナーや調教師の方々、いつもあたたかく応援してくれるファンの皆さんと、ジョッキールームの仲間たち、パートナー企業の方々、そして競馬学校に深く謝罪申し上げます。

 これからの3カ月間は自らの行動を振り返り、この経験から学びを得たいと考えています。そしてより成長し、強い決意を持って戻って来れる様、精進いたします。

アンドリュー・ボールディング調教師コメント:

 「オイシン・マーフィーは2012年に厩舎のあるキングスクレアにやって来て以来、私達パークハウス厩舎ファミリーの大切な一員です。彼の今までの成長、そして、サドルの上だけに限らず、このスポーツのアンバサダーとして活躍する姿をとても誇らしく思っています。オイシンは優しく、信頼できる人間で、私達にとって重要な存在です。私は彼が無実である事を疑った事はありません。今回の件で彼が深く傷つく姿が痛いほどに想像できます。私達は、彼がより強く、より良い人間となり、復帰出来る様に出来る限りの全てのサポートを行うつもりです。」

プレスリリース

以上

マネジメントより日本の皆さんへ

 オイシン・マーフィーは今年も日本に行くことを楽しみにしておりました。ジャパンカップ参戦はもちろんの事、日本馬との再会と新しい出会い、競馬ファンの皆さんとの交流を切望しておりました。しかしながら、とても残念な事に、今年はそれを実現する事はできません。以下、オイシンより日本の皆様に向けてコメントです。

 「私は日本が大好きです。日本へ行くと、オーナー、調教師の方々をはじめ関係者の皆さまより手厚いサポートを戴きながら多くを学びます。そして、日本の競馬ファンの皆さんの心ある声援は毎回心をうたれるものがあります。近い将来、またJRAで騎乗出来る事を願っています。

 今は先ず、自らに向き合う事。そして、今までよりも良い状態で皆様の前に戻れる様、尽力する次第です。目標を2021年のドバイワールドカップという国際舞台に定め、ぶれる事無く、自分がやるべき事に集中したいと思います。

 またお会いできるその時まで、皆さんどうがお身体ご自愛ください。」

 

オイシン・マーフィー

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